5月の話。6月に開催される全日本スポーツ鬼ごっこ都道府県選抜大会に向けて、埼玉県トレセンから代表選手を選抜して埼玉県全体の競技力のレベルアップを図る練習が本格化してきた頃。私自身も2人の息子たちも県内では比較的創成期から競技に取り組んで練習を重ねてきたことや国内最高峰のONIリーグに参戦してきた経験もあって、幸いにも活躍できる場所をどんどん増やしていくことができる環境に置かれている。もちろん、そういう環境を仲間たちと一緒に自ら切り開いて作ってきたからだ。でもそれは、他地域での先進事例があって、さらに県内では誰もやっている人がいなかったから、やりやすかったという一面もある。
もしかしたら、スポーツ鬼ごっこに興味を持って、これから本格的に試合を始めてみようと思った人がいたとしても、これまで本格的に取り組んできていた選手たちとの競技レベルの差をすぐに埋めることはできずに、いつも活躍するのは経験者のみ、試合で思ったような活躍もできず、本当の面白さを知る前につまらなくなってしまうという環境になっていないだろうか。
特に競技人口の少ないスポーツでは経験者と初心者の差がどんどん開いていく課題は、どのスポーツでも起こり得る問題だし、例えば我が家がずっと取り組んでいるBMXレースなんてまさにに実力を持ったわずかな選手だけが生き残れる典型的なスポーツだと思う。これを解決するための1つの答えだと思われるのは、トータルの競技人口を増やすということなんだけど、そんなことは簡単にできることではない。そうであれば、様々なレベルの人が笑顔で楽しめる環境をまさに「今」作りたい。