小学5年生長男の2016年夏の自由研究は「3Dプリンターで生活に役立つものを自分で形にしよう」
3Dプリンターの普及により、誰でも自分で考えたアイディアを具体的な形にすることができるようになった。自分のアイディアを3Dプリンターで出力することで生活に役に立つ物を作りたい。今回は、自分で使ってみたい壁面収納用の小物入れを3Dモデリングして、小学生が実際に作ってみて分かったことをまとめてみる。そんな実験的内容だ。
3Dモデリングをマスターしたいとこの夏に初めて独学で3Dモデリングソフト「Fusion360」をいじり始めた長男。
Autodesk社の「Fusion360」は3次元CADソフト。非営利目的であれば無料で使うことのできる本格的なモデリングソフト。夏休みの時間を使って3次元モデ…
そんな夏の集大成として、長男が取り組んだ自由研究。
1.はじめに
・自分のアイディアを3Dプリンターで出力することで生活に役に立つものを作りたい。
・自分で使ってみたい壁面収納用の小物入れを3Dモデリングして、3Dプリンターを使って作ってみた。
2.準備したもの
・3Dモデリングソフト:Autodesk社『Fusion360』
・3Dプリンター:Zortrax 200
3.作成手順
4.結果
・3Dモデリングソフトを使って、壁面収納用の小物入れを自分でデザインした。
5.わかったこと
・3cm×3.5cm×1.5cmの出力に約30分かかった。これ以上の大きなものを作るのには時間とお金がかかる。⇒小さなものが適している。
・複雑な造形は出来る限り、サポート材(3Dプリンターは空中に出力できないので浮いている構造は底面と接続するサポート材が造成される)が少ないように出力する向きを考えないと後処理が大変。⇒サポート材の除去時に細かい部分が壊れやすい(実は今回壊してしまった)
・自分のアイディアを自由に形にできるので、これまでになかったものを自分で作ることが可能。
6.参考
参考図書:Fusion 360 モデリング・マスター
3Dプリント協力:FabCafe Tokyo
はじめは、これを全部出力して自由工作として提出つもりだった長男。3Dプリントのネット出力サービスに見積りをとったらまさかの36万円。そこで急遽一番小さなフックのみ出力して、自由工作から自由研究に切り替えることにした。そのため時間が取れず1日で仕上げたので、字が汚いとか、全体のバランスが悪いとか、仮説に基づいて検証していないから研究になっていないとか、突っ込みどころはいくらでもあるんだけど、誰の力も借りず自分一人でモデリングして、FabCafeに自ら行って自分で3Dプリントして形にしてきたこと、そんな経験をできたことが素晴らしいと思うよ。
3Dプリント出力にあたっては、FabCafe Tokyoの川井さんとスタッフの方に多大なるサポートを頂きました。ありがとうございました。
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