FLL(ファーストレゴリーグ)全国大会が終了してから2週間は、その活動内容を1年間の研究成果としてまとめて、みんなの前で発表するための整理をした長男。
FLLのプレゼンテーション審査はわずか2名の審査員の前で発表するだけ。審査結果はもちろん、その発表内容全てが非公開となっている。プレゼンテーションの「内容」を審査するなら、学会発表のように教室を開放して基本的にすべてオープンにするべきだ。しかし、審査員の方が多岐にわたる「内容」をたった5分程度の限られた時間で審査することは不可能、だから大会ではその「研究プロセス」のみを審査してもらっているに過ぎないのだろう。だとすれば、「審査員に向けて研究プロセスを上手に発表する」ことがFLLで高得点をとるためのルールになってしまう。しかし、ロボット競技大会とは別の観点で、子どもたち自身の研究活動を尊重するのであれば、その「内容」を発表してもらい、内容に対する質疑応答をもらうことの方が大切ではないかと感じる。
この1年間しっかり研究してきたその成果の「内容」を発表し、「内容」に対する質疑応答を受ける場所。それが、埼玉大学STEM教育研究センターロボットと未来研究会の「最終発表会」だ。
2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化に先駆け、埼玉大学STEM教育研究センターでは2002年よりSTEM教育の考え方に基づいて子どもたちを対象としたロボット・ものづくり・プログラミング教育の研究、実践が行われてきた。先日の「第30期最終発表会」では、各こども研究員のこの半年~1年間の研究成果のポスタープレゼンテーション、さらに研究コースの研究員による全体の場でのデモンストレーションが行われた。
研究コースに在籍している長男たちは、全体の場で2回のデモンストレーション。午前の部では動物問題としてミツバチをテーマにしたプロジェクト研究成果の発表。午後の部では、FLLのロボットデザインの考え方について発表。人前で話すことが苦手だった長男、何度も発表練習していた内容は、堂々と説明できるようになっているし、急にマイクを渡されても(下手くそながらも)アドリブで喋れるようになっていてびっくり。大学の先生からの内容に対する厳しいツッコミにも楽しんで答えていた。これも、FLLの経験を積ませてくれたロボットと未来研究会の活動のおかげだと思う。
ポスターの前で動画を見せながら自分が作ったロボットの動きを説明する長男。自分の発表時間が終われば他の研究員の発表を積極的に聞きにいく。
ロボットの世界にもスーパーキッズたちがいて、何段階も高いレベルの研究を見たり聞いたりするのがとても刺激になるそうだ。
当日は全国区のテレビや新聞が取材にくるほど。やはり、ロボットプログラミング教育への関心の高さが伺えるなあ。
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