シーズン中は毎週末、どこかでレースが開催されているBMXの世界でも、年に1回開催され参加者の誰もが特別だと感じているだろう国内最高峰の大会『全日本BMX選手権大会』。今年は大阪堺市の大泉緑地で開催。
昨年からこの全日本の決勝で走ることを焦点に練習メニューを組んできた次男。次男のBoys7-8クラスは年齢別のBMXレースでは一番のボリュームゾーン。今回の全日本も全国各地からエントリーされた33人で、予選3ヒート、準々決勝、準決勝、決勝までの計6回も走って日本一を決める過酷なレースとなった。
リザルト
予選第1ヒート4位、第2ヒート3位、第3ヒート4位、準々決勝3位、準決勝4位、決勝8位(転倒)
ただ応援しているだけの親もクラクラするような緊張感に包まれた会場。オリンピックイヤーということもあり、取材陣もたくさん詰めかけていた。2日間、ちょと動くだけで頭がぼーっとするくらいの灼熱の太陽の下で開催された日本一を決める大舞台。
予選3組目:33名→20名へ
予選は3本とも同じメンバーで走って上位4位が勝ち抜け。公式練習からゲートのタイミングが全く合わない次男。前日の公式練習では完全に暑さにやられてしまい、1本だけしかできなかったゲート練習。当日朝の公式練習の3本でタイミングを図ろうとするがやはり対応できず、どうしても戻されてしまうと困っていた。後から聞いたら、本番レース中は、タイミングを遅らせて調整しながらのスタートにしたようだ。自分で考えて動けるならOK。
この日、一緒に予選3本を走ったのは広島のストライダー時代からの大親友のチームメイトと。
すごく速くなっていて次男追いつけなかった。間違いなく相当練習しているのが分かって嬉しくなる。二人で一緒に予選通過できてやったね。
準々決勝4組目:20名→16名へ
予選の順位で組み合わせが決まる準々決勝。ここからはすべて一発勝負で上位4位が勝ち抜け。いつも一緒に練習している仲良し3人組がここで同組に。いつも一緒に練習しているからこそ、ここで負けたくない気持ちもそれぞれ強いんじゃないかな。トップ争いの最中に転倒があり、結果的に無事に3人とも準決勝進出。
準決勝1組目:16名→8名へ
準々決勝の順位で組み合わせが決まる準決勝。2組に分かれてそれぞれ上位4位が決勝に進出。ここまで来ると実力がほぼ拮抗するのでどの組に入っても、誰が勝ち上がってもおかしくない状況に。トップライダーでも1ミスで敗退する可能性のある最も緊張感のあるレースだ。
このレベルではスタートの飛び出しの出来次第でほぼレース展開が決まってしまうことが多い。それを一番よく分かっている次男。さらに疲れがピークになる時間帯。今回はレースの合間にできること全て行って、スタートのタイミングを何度もイメトレしながら、疲れを溜めないように最高の身体の状態で準決勝に望めるようにした。
そして、緊張のスタート。スタートは3~4番目で飛び出すことに成功。準々決勝通過順位が悪かったので不利なアウトコースからひたすら耐えてまくり続ける。
気合の走りで最後まで走り続け3位に迫る勢いの4位通過。やった!決勝進出だ。
決勝:8名
全国で8人しか立つことのできない日本一を決める大舞台。全日本ベスト8。ここまできたら後は思いっきり走るだけ。全てを注いで飛び出したけど、第1バーム手前で転倒に巻き込まれ、次男の全日本はあえなく終了。それでもぶつかりそうになっても1歩も引かなかった次男を誇りに思う。接触した時に1回転しながら転げ落ちたけど、転びながらもとっさにペダルを外したので大怪我せず下半身打撲だけで済んだようだ。みんながゴールした後にふらふらながらなんとか立ち上がり、1回転した時に下に外れてしまったバイザーでほとんど前が見えない状態のまま、大声援の中ゴールまで走らせてもらった。
ゴール後、いつもは静かに泣く次男が珍しく声を出して大泣きした。転んでしまった自分に悔しい。
転倒の影響で決勝の走りを観ることができなかったこともあり、家に帰ってきてから、自発的に何度も何度も全日本の動画を見直しながら、どうしたらもっと速くなるか考えはじめた次男。改めてすごい大会だった。
動画撮影:3decodecoさん、いつもありがとうございます。
最高に暑くて熱い大会でした。大会関係者、スタッフの皆さんに感謝。素晴らしい大会をありがとうございました。
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