親の一言の重さと秋のムラサキスポーツカップ(みつぎグリーンランド年間レース第3戦)リザルト


2012.9.23みつぎグリーンランド年間レース第3戦「秋のムラサキスポーツカップ」のリザルト
チームからも20名のメンバーが参戦。レース後には、みつぎグリーンランドさんのご好意でアフターレースも開催させてもらった。今回はレース結果以上に親の一言の重さを考えさせられる大会になった。


ミドルクラスに出場の次男
予選4位、敗者復活予選1位、敗者復活決勝1位、準決勝敗退


「1番になりたいので速い子とは本気で走れない症候群」
勝手に命名したけど、親の過度な期待に応えたい、レースが好きでどうしても一番になってメダルが欲しい時に発病するストライダー界ではよく聞くような症状。どうやらうちの次男、レースでたまたまちょこっと活躍できるようになった春ころから発病中らしい。そういえば秩父ラウンドでレース前に「速い子いる?」と不安な声で聞かれはじめたあたりから怪しかった。一番になれそうなレースでは本来の力を発揮できるが、スタートが出遅れたりしてあきらめた時点で精彩を欠く走りしか出来なくなってしまう負けても次につながらない悲しい症状。先日のエンジョイカップ瑞穂のレースで2日間ともいいレースができていたので少しは自信がついたかなと思っていたけど・・・

予選は最初やる気だったけどスタート板に引っかかって集団にのみ込まれてからは症状通りのダラダラ走りで予選通過できず。敗者復活前、はじめて「もうレースでない」ということを言いだした次男だったけど、「すごく速い子は予選通過しているから次のレースではもういないんじゃないかな」という言葉をかけたら急にやる気を出して「やっぱり走る!」。敗者復活戦の集合が始まる前からスタート位置についてやる気満々で待機。なんなのこのやる気!敗者復活戦は4組に分かれた予選と4組のそれぞれの予選上位2位による8人の決勝の2回を走り上位2名が準決勝に進めるというもの。やる気満々の次男はその予選決勝の2回ともダントツでトップを走りゴール。どんどんテンションが上がってニコニコの次男。結局準決勝でスタート時に接触して集団にのみ込まれて終了だったけど、みつぎはスタートで9割決まるコースだし、次男としてはこれはこれで仕方ない。
さて、次男はちょうど4才になったばかり、いつも無責任で安易な言葉だけでレースを走らせるのもどうかと思うので、これからの自分から「やりたい」と言い出だせるくらいの自信が持てる力を身につけるため基礎体力づくりからのんびりいこうかな。


みつぎグリーンランドさんのご好意で賞品も提供していただき、番外編のアフターレースで長男もライバルとオーバーエイジクラスに参戦。

よきチームメイトのライバルとのオーバーエイジの戦いを楽しみにしていた長男。前日には猛練習を繰り返して、チーム内の精鋭とのガチンコ勝ち残り選手権連続24人抜きという前代未聞の確かな自信を持って今日こそ勝つ!と臨んだ戦い。最初のレースではトップスタートをきりながらもやはり2人で接戦中に接触の大転倒。あきらめずになんとか起き上がって怒涛の追い上げを見せてくれた。両膝をかなりすりむき血が流れていたけど、アドレナリンもでまくり。そして、無差別クラスとして商品をかけた2回目のレース。今度こそ勝つ!と気合十分で挑む長男。そしてトップスタートをきってそのままの走りで通常のゴールまで1位で通過!・・・だけど、いい戦いだったので急きょゴールをフルコース(通常のゴールから今大会のためにさらに伸ばしたところ)に変更!と走り終わったと同時にしてしまった。たぶんゴールで一度気を抜いていた長男がふたたびゴール手前でライバルに抜かれそうに!その時につい手を出してしまった・・・ちなみに、その時のレース司会は私。やってはいけないことをしてしまった長男だけど、そうさせたのは私の軽率な一言。長男のせっかくのがんばりと結果を無にしてしまった。ごめんよ。自分でもショックだった長男は放心状態。優しいライバル君が歩み寄ってくれたおかげでなんとか聞こえないくらいの声で謝ることだけはできた長男だったけど、もうレースには出たくないと泣きだした。その後、帰りのSAでアイスを食べて、みんなで滑り台で大盛り上がりしたら、ケロッとして「やっぱりまたレース出たい!」切り替え早っ!そこが長男のいいところ。


チームみんなで、今大会後に引っ越ししてしまうメンバーの女の子を囲んで。
いろんな大会への遠征でいつも一緒に行動を共にしてきたので、寂しくなるな~。今回は敗者復活レースの予選と決勝で大活躍。あの盛り上がりは今大会一の盛り上がりだったはず。仲間でみんなで応援する最高のレースだった。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=xBUuEB2hycU[/youtube]

ついつい親が熱くなってしまうストライダー。仲間と一緒だとすごく楽しいストライダー。それぞれの戦いにドラマがあるストライダー。子どもが勝つために本気で走って、親が勝たせるために本気で応援するのは間違っていないし、とても素晴らしいことだと思う。だからこそ、子どもの気持ちを大切にして、親はしっかり場を整えてあげることが必要だなと強く実感した大会になった。

しっかし、親子で成長させられるぜ、ストライダー。

 

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