2018年3月11日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された『第1回鬼ごっこ総合研究所 研究発表大会』にて私が発表した研究論文「SROIを活用したスポーツ鬼ごっこ活動の社会的インパクト評価の試行」の内容をご紹介します。
<研究概要>
従来の遊びの鬼ごっこに戦術や戦略を要するルールを加えた「スポーツ鬼ごっこ」(鬼ごっこ協会)は、幅広い世代が運動能力に関係なく誰でも気軽に参加できる楽しみと競技性の高さが両立しており、その魅力から全国各地で愛好会が設立されたり、総合型地域スポーツクラブで積極的に導入されたりするなど爆発的な広がりを見せています。スポーツ鬼ごっこ愛好会の活動を、時間・労力・資金などの諸問題をクリアしながら、長期的に持続させるためには、参加者だけが楽しむ地域コミュニティの1つに留めず、活動の実施による多面的な効果を示していくことで、社会的価値を創出する団体として、地域社会の人々に受け入れられることが必要となるだろうと考えました。近年、欧米では、社会的企業や団体が行う非営利的活動の投資可能性を測る手法としてSROI(Social Return on Investment:社会的投資収益率)への注目が高まっています。SROIとは、財務的評価のみでは測れない活動の社会的価値(社会的インパクト)について、コミュニケーションを通じて定量的に評価する手法であり、日本においても徐々に認知度が高まってきている状況です。そこで、本研究では、ふじみ野スポーツ鬼ごっこ愛好会の活動をケーススタディとして、SROI手法を活用したスポーツ鬼ごっこ愛好会活動の社会的価値評価の試行を行いました。
※なお、論文は研究発表大会のサイトにも掲載されています。
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