第5回WJRCオープンクラスでの3人の闘い、そして3人の涙


カープっこREBOライダーズのチームメイトであり、仲良しの友であり、そしてライバルであり。
ぶち練を通じてお互いを高め合いながら、この日に向けて共に大きく成長してきた3人。

名の知れた全国の強豪ばかりが集まった第5回WESTJAPANライダーズカップのオープンクラス。そんな中でも3人で決勝の舞台に行こうと誓い合って臨んだレース当日。レース当日の朝から3人ともまさかの緊張で顔面蒼白。先日のNHKの生中継で変顔でピースを連発した大物ぶりはどこへ行ってしまったんだというくらい死んだ魚のような目をしている3人。きっと大丈夫とは思いながらも、レースが近づくにつれて実は子ども達と同じくらいそれぞれの親達も緊張を高めていた。


今回のオープンクラス、予選の組み合わせはなんと直前に抽選して決める。どの選手と当たっても厳しい予選になるのは間違いないけど、予選から3人でつぶし合うのだけはなんとか避けたい。もうすでに吐きそうなくらい緊張が高まる親達。組み合わせが決まり、いよいよレースが始まった。


まずは、長男とそらが予選から激突。上位3名までが準決勝に進出できる。なんとか2人で食い込んで欲しい。

2013.06.23 WJRC オープンクラス予選J組(出典:煌動画


スタートが得意な長男だったが、スタート板の降りるタイミングと合わず、いきなり最初からスタート板にはじかれ転倒しそうに。なんとか立て直すが最後尾からのスタート。その間、トップスタートを決めたそらが一番でレースを引っ張る。あきらめない長男はすぐに猛ダッシュをかけてぐんぐん追い上げて第3コーナーあたりで前の選手をかわして2位に浮上。そのままそらを追いかける。レース中盤で決まった順位のまま12フィニッシュ!2人で準決勝進出。


続いて、ふうがの予選。いつも一緒に練習をしてきたふうがだったが、実はこの日が初レースデビュー。経験不足をカバーするために誰よりも練習してきているのは2人は知っている。そして今や3人の中でも直線では最も速いのがこのふうが。

2013.06.23 WJRC オープンクラス予選K組(出典:煌動画

スタートの段階で3位を走る。中盤、ウエットな路面で転倒してしまった上位2選手を冷静に避けて一気に1位に躍り出る。そのまま1位でゴール。レースデビューとは思えない堂々とした走り。準決勝進出。


続いて長男とそらの準決勝。これが決勝と言ってもいいぐらいのメンバーが集まっている。上位4名が決勝進出。

2013.06.23 WJRC オープンクラス準決勝1組(出典:煌動画

またしてもスタートに失敗する長男、最後尾からスタート。魔の第一カーブで前を走るイン側の選手たちが接触しているうちに、アウトから追い上げる。


一番アウトからスタートしたそらも魔の第一カーブで前に出れず失速してしまい、3位で追いかける。続いて4位まで浮上した長男。そらを追いかける長男。中盤あたりでそらをとらえて3位浮上。一気にスピードを上げてそのままヘアピンカーブに入る。ところが、1位だった選手がカーブで転倒。避けるために大きくアウト側に迂回してスピードが落ちた長男を、イン側に避けたそらが2位に浮上、長男は4位に後退。そらが2位、長男が4位を走るが、後ろのりつ選手の追い上げがすごい。そらはそのまま2位でゴール。決勝進出。長男はゴール手前の最終コーナーでなぜか失速。その隙にゴール直前でかわされ5位敗退。スタミナが限界だったのかも知れないが、最後まで走りきれなかった長男がここで敗退。3人の約束が果たせず、ゴールで号泣する長男。

続いてふうがの準決勝。

2013.06.23 WJRC オープンクラス準決勝2組(出典:煌動画

スタートで3番で走るふうが。第一コーナーあたりで2位に浮上しそのまますごいスピードで1位のしせ選手を追いかける。とにかくみんなかなり速いスピードレース。そのまま一列で進むが、最終コーナー手前で3位のりくと選手が猛ダッシュをみせてふうがをかわしてゴール。ふうがは3位で決勝進出。ジュニアマラソン大会で活躍するふうが。スタミナには絶対の自身を持っていたはずだが、それ以上のダッシュを見せてくれたりくと選手が素晴らしい。


りくと選手の車載カメラの映像。迫力がすごい!!!!

先ほどのりつ選手もそうだが、超一流の選手達はゴール直前まであきらめずに最後で猛ダッシュしてくる。言葉では簡単だけど普通はできないこと。やっぱりすごいなあ。


いよいよ決勝。長男の敗退後、空気が重い。緊張のピークを迎えたふうがとそら。そこにいつもの笑顔はない。


本レースではちょっと不利に思われるイン側のスタートで二人で並ぶ。

2013.06.23 WJRC オープンクラス決勝(出典:煌動画

そしてスタート。ふうがが第一コーナーを5位で通過、スタート直後の混戦で後退したそらが6位で続く。トップはりつ選手、続いてりくと選手。この二人が圧倒的な速さをみせて先頭を引っ張るレース展開。そこにけんしょう選手、かい選手が追いかけ、その後ろにふうがとそらも続く。しばらくそのままの順位で最終コーナーを迎えるが、ここで後ろを走っていたしせ選手がダッシュをみせて、ふうがとそらをとらえてゴール。この決勝戦は何度もトップを奪おうと仕掛けるりくと選手に対してしっかりコースをつぶしながら走る王者りつ選手。二人のすごさが特に印象的だった。ふうが決勝6位、そら7位。



二人ともゴール直後で悔しくて悔しくて号泣。

カープっこREBOライダーズのオープンクラスの3人の闘いは、こうして3人の涙で終わった。
3人それぞれの課題が見えたこのレース。オーバーエイジながらまだまだ、速くなるに違いない3人。お互いを高め合い成長し続ける最高の3人。ストライダーでの次の出場の予定は今のところ決まってはいない。それでもストライダーの練習を続ける3人。

こんな3人の関係が羨ましい。
ストライダーでもBMXレースという次のステージでもチームとして友としてライバルとしてこれからも一緒に闘い続けたいなあ。

 

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